和室 真壁造り
2018/12/17
木造軸組み工法での壁の納め方には、「真壁(しんかべ)」と「大壁(おおかべ)」の2タイプがあります。
上の写真は、ブログでも度々ご紹介しておりました、和テイストの新築のお家です。
こちらのお部屋は現在では珍しい真壁造りです🏠
「真壁」は、古くから日本の建築に用いられてきた壁のつくりで、柱や梁などの建物の軸組が表面に見えてくる壁となり、
「大壁」は、柱や梁がパネルなどで覆い隠されて表面に見えてこないフラットな壁のことを言います。
現在のほとんどの住宅では大壁が主流となっていますが、今回は真壁についてご紹介していきます。
大壁は構造部材をパネルなどで覆い、その中に配管なども通すことができますが、同時に断熱材も一緒にあることで、壁内部に湿気がこもりやすくなってしまいます。
そうした面において、木材の柱や塗壁などでなる真壁は、壁や柱が呼吸することができ、室内の湿度調節の役割も果たしてくれる日本の気候風土に馴染みやすい壁と言えます。
真壁は室内に木材の構造部材が見えてくるので、住まいが木の温かみと香りに溢れ、存分にリラックスできる空間となります。
さらに、構造部材の木材に合わせて床材や天井材、さらには家具まで素材として木材を選びやすくなり、木に囲まれたインテリアにしたい方にはおすすめの壁です。
長く住み続けると、住宅の色々な箇所に不具合が生じてきますが、もちろん柱などの構造部材もその1つです。
真壁であれば、いつでもその状態を確認することができます。長く住み続けるためにも、自分の住み方に合った壁にしていきましょう!