金沢市 改装工事 無垢杉板フローリング
2016/09/01
おはようございます。
今日から9月に入りました。
石川県内のすべての小学校も今日から始まりました。
余談ですが、野々市市、白山市は8月30日から学校が始まっています
野々市、白山市の子供たちからは「え~~!ズルい~」と声が聞こえてきそうですがその分金沢市より早く夏休みが始まっているのかもしれませんね。
完成した社長室をまだ紹介していなかったので、遅くなりましたが披露したいと思います。
これまでのブログでも説明してきましたが、床は無垢の杉板。壁は健康塗り壁です。塗り壁は左官屋さんではなくすべて社長と細川さんで仕上げました
見せ梁は檜の板が張り合わせてあります。
窓際の棚は塗装してから一度きれいにつるつるに削って磨き、最後にまた塗装して仕上げました。
社長デスクは以前のデスクと壁との幅が狭くゴンゴンぶつかっていたことを踏まえ、ゆったりと広めに作ったそうです。
シーリングファンライトは以前の社長室のもの使い、ソファー、テーブルも同じものです。
いかがでしょうか
自然素材で仕上げた落ち着きのある空間に仕上がっていると思います
個人的に無垢の杉板フローリングが気持ちいいなーと思います。
無垢のスギ板は非常に柔らかく、傷もつきやすいしメンテナンスが大変と言う意見も多いらしいのですが、
『床材について、杉フローリング以外は使わない、と決めています。』という建築事務所さんの記事を見つけました。
大変興味深かったので紹介します。
なぜ杉にこだわるのか。傷はつきやすいし、汚れやすい。それでも薦めるのは、杉材こそが床材に最も適していると思うからです。
その思いは使えば使うほど、OBさんの喜びの声を聞けば聞くほど、ゆるぎないものになりつつあります。
その第一の理由は、温かさです。傷を嫌がる方は、広葉樹のカバやナラ、メープルなどを好む方が多い。広葉樹は硬いので傷はつきにくい。ただその硬さゆえに『冷たい』。これは広葉樹と杉の板を踏み比べてみるとよく分かります。広葉樹はどちらかというと合板 のフローリングに似た冷たさがあります。なので、スリッパがないとつらい。もしくは床暖房が要る、という話になるわけです。
床の冷たさは何も樹種だけの問題ではなくて、杉でも表面に厚密加工をしたり、塗膜のある塗装をしてしまうと冷たくなってしまいます。汚れないように、傷が つかないように、と便利さを求めれば求めるほど、木はどんどん冷たく硬くなって、我々人間から遠ざかっていくような気がするのです。
そもそも床っていつから、汚れちゃいけない、傷がついちゃいけないものになったんでしょうか。昔の日本建築の床のほとんどが畳か板間、汚れるし傷も つくものでできていたはずです。それを手入れしながら使いこなしてきたのが日本人です。それがいつのまにか忘れられて、塗装をされた合板フローリングが主 流になって、家の床はスリッパなしでは歩けないようになり、それがシックハウスなんてものも生み出しました。
どんなに優れた加工をされた合板フローリングでも、いつかは傷や汚れがつきます。表面が平滑でピカピカであるがゆえ、付いた傷や汚れはとても目立ちます。また細かい傷がたくさんつき、どんどんくすんで輝きを失っていき、『古く』なっていきます。最初が100点で、少しずつ減点されていくわけです。
逆に、日に焼けるほど深みを増し、人が歩くほど表面が磨かれツルツルになっていく杉は、最初は100点には及びませんが、少しずつ加点されていくような気がするんです。『古美ていく』、という表現を良く使いますが、上手く言ったものだと思います。